femmefatale心理

白い壁に塗り固められたある部屋の檻の中に人間がいた。そしてその外に白衣の2人。白髪の薄くなりかかった太っちょののM博士と若くて美人なK助手である。
K助手「しかし・・・・これはひどいですね。」
M博士「仕方ないだろう」
K助手「でも、あれ、檻に噛み付いてますよ?殺気立ってますし」
確かに中に入っている人間は恐ろしい形相で檻を噛み砕こうとしている。
M博士「いい加減にあきらめたまえ。ここからの脱出は不可能だ。君は仮にもこの国の中枢機関を司る身なのだよ。」
囚人F「知るかあーーっっ。ここから俺を出せえっ!!俺はただゲームがしたいだけなんだっ!」
K助手「重症ですね。」
M博士「すでにゲーム禁断症状は始まっているようだ。」
K助手「ゲーム禁断症状とはいったいどのような?」
M博士「身体的な症状はあまり激しくない。勉強無関心・情緒不安定・虚言癖・自爆などをともなう。」
K助手「じ、自爆?」
M博士「そんなことは問題ない。問題は奴をどう更生するかだ」

 カルテ

名前;femmefatale
年齢;不明
性別;不明
発見場所;ウィークリーマンションの押入れ下の段。住人が通報。
病名;ゲーム禁断症状
処置;生涯経過観察
補足;先天性の障碍と見ておかしくないないだろう。あきらめるしかないって。
囚人F「くそお、朕はゲームがしたいんだあっ。おのれ、天翔十字でめっためたにしてや る」
K助手「朕っていいましたよね・・今。」
M博士「どうやらアクションゲームの技を呟いているようだ。おい、君いい加減目を覚ま せ。国務(勉強)が待っている。君はこのF国に不可欠な存在なのだぞ?」
囚人F「公差dとか余弦定理とかもうたくさんだ。ゲームを、まろにゲームをっ」
M博士「確かに国務(勉強)は難しい。だが君が動かなければこの国は動かない。その積極性をもっと対外的にもやって欲しいものだ。こうしている間にも他国ではせっせと衆議院選挙(テスト)の準備が進められているというのに。」
囚人F「うがあっ。」
M博士「今日はここまでだ。帰ろうK君。」
K助手「しかし、femmefataleが何か前頭葉のあたりから触覚のようなものをっ。}
M博士「あれは半径1メートル以内に近づいた生物にゴキブリであろうと前頭葉にアクセス(接続)し自己のゲーム観の素晴らしさを正当化し、同類を増やすという作用がある。極めて危険だ。」
K助手「今日付けで辞職させていただいてもいいですか?」